からだが自ら動き出す――野口整体の「活元運動・活元操法」について
活元運動とは?
私が整体を学ぶ中で、大切にしてきたものの一つに、野口晴哉師の野口整体の「活元(かつげん)運動」があります。
活元運動という言葉を初めて聞く方も多いかもしれません。
私自身、野口整体を学ぶ中で活元運動を毎日行って、からだには「自分で整っていこうとする力」があることを、少しずつ感じるようになりました。
「活元運動」は、野口整体の中でとても深い意味を持つ自己調整のための自然な運動法です。
自分の体の中から自然に湧き起こる「動き」に任せて動くことで、心身のバランスを整える自分で出来る運動法です。
寝相や貧乏ゆすりもわかりやすい活元運動です。
活元運動の効果は、心身の緊張がゆるむ・内臓の働きが整う・眠りが深くなる・感情が安定する・頭がスッキリする・腰痛や肩こりが和らぐ・生理周期が整う・子どもの発育に良い影響がある(人によって異なります)。
二人で行う「相互活元運動」と「活元操法(整体)」
活元運動には、一人で行うものだけではなく、二人で行う「相互活元運動」もあります。
相互活元運動は、2人で前後に座り後ろの人は前の方の背中に手を当てて、おのおの活元運動をします。
すると不思議なことに2人で同じような動きになったり、相手の手の当てて欲しいところに手が行く動きが出たりします。
その相互活元運動を応用した形が「活元操法(かつげんそうほう)」です。
野口整体では相手に整体することを操法といいます。
活元操法は、相互活元運動の前のひとがうつ伏せになり、後ろの人が背中に手を当てて、そこから2人で活元運動をします。
すると、不思議なのですが寝ている方が手当をして欲しいところに座っている人の活元運動で手が行きます。
この活元運動による「手当て」を活元操法といいます。
一人で行う活元運動・二人で行う相互活元運動の行い方等もご希望であればお伝えします。
参考図書:「整体入門」野口晴哉著
私の整体の土台になっているもの
私は以前から、整体にこの活元操法を行ってきました。
活元操法を行っていると、
「ここに手を置こう」
と頭で考えて動かしているわけではないのに、手が自然に動いていきます。
そして、次に手を置く場所も、からだに導かれるように変わっていきます。
その感覚は、言葉だけではなかなか説明しにくいものです。
でも、実際に体験してみると、
「自分のからだには、相手のからだに必要なものを知っている部分があるのかもしれない」
と感じることがあります。
この経験は、私が整体をする上での考え方にも大きく影響しています。
整体というと、
「痛いところを治す」
「歪んでいるところを正す」
というイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、必要な調整をすることもあります。
でも私が大切にしているのは、こちらが一方的にからだを変えようとすることではありません。
その方のからだをよく見て、触れて、感じる。
そして、
「今、このからだは何を求めているのだろう?」
と感じながら施術することです。
同じ症状でも、同じ施術がすべての人に当てはまるわけではないと思っています。
一人ひとりのからだの状態を感じながら、その方に必要なところへ手を当てていく。
それが、私が大切にしている整体です。
痛みや症状だけを診るのではなく、
その人のからだ全体を診る。
そして、からだが出しているサインに気づく。
からだには、自ら整っていこうとする力がある。
私は、その力を大切にしたいと思っています。
そして、必要なところに手当をして、その人自身の「整う力」に寄り添っていく。
それが、私が大切にしている整体の考え方です。
実は、この活元操法を続けてきた私にとって、後に大きな出会いとなったものがあります。
それが、仙台の医師 丸山修寛先生の「ループ」です。
ループを知り、続けるようになったことで、私が以前から感じていた「手で感じる」という感覚に、また新しい変化が生まれていきました。
そのお話は、次回のブログでお伝えしたいと思います。
麻依整体院
西村麻依子